【ヘアメイクの歴史】顔かたちに似合うお化粧

都風俗化粧伝挿絵_巻之下

江戸時代の美容書「都風俗化粧伝」には、人それぞれに似合うお化粧法があると書かれています。
本日は、当時の似合うメイクの指南について見ていきましょう。

目次

似合うメイクの大切さは変わらない

江戸時代に京都で発刊され大正時代まで読み継がれた美容書「都風俗化粧(けわい)伝」では、似合うお化粧の重要性が述べられています。

ものに相応(おうずる)あり不相応(おうぜざる)あり。相応(おうずる)時は恰好(かっこう)良く、不相応(おうぜざる)は恰好あしく、仮令(たとえ)ば春の花の嬌艶(きょうえんとうつくしき)たる色に自ら陽気発(あら)わし、秋の紅葉(もみじ)の深々(しんしんとふかきいろ)たるに自ず(おのずか)ら陰気を含みたるごとき、人の化粧、また同じ

都風俗化粧伝 第五 格好之部より

顔かたちに合わせたメイク

実際に記載されているメイクを紹介します。

上品におとななしい化粧をすることが大事な顔形。
白粉は少し濃いめ、紅は薄めが良い。

愛らしいお化粧をすると良い顔形。
白粉と紅は薄めがよく、眉は太め、頬紅を少し足すと良い。

濃いめのメイクが似合うお顔。
白粉や紅を濃くし、眉は細長い方が良い。

首筋から下顎まで白粉を濃く塗り、顔の白粉は薄くする。眉は細くし、目と上瞼の間に少し紅色を薄く入れると良い。

まとめ

似合うメイクをイラスト付きで解説しているところに親切さを感じます。
「自分に似合うメイクは何かな?」と考えながら、メイクをする様子は今も昔も変わらないですね。
また、どのお顔も切長のめに小さな口という特徴を持っており、当時の“美しい顔の認識”がよく分かります。

参考資料:
都風俗化粧伝 校注者 高橋雅夫

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