【ヘアメイクの歴史】江戸時代の美容ベストセラー本「都風俗化粧伝」

今と共通する考え方やメイク方法が江戸時代にありました。
本日は、江戸時代に発行されたベストセラー美容書 『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』 について紹介します。
表紙の画像は、本の一番最初に描かれている挿絵です。
目次
江戸時代の美容ガイド本

都風俗化粧伝は1813年に京都で出版され、大正時代まで100年間読み継がれたベストセラー美容書です。
当時のヘアメイク・服装・スキンケアなどに至るまで、総合的な美容法をまとめたガイド本です。
人気の理由
この本の魅力は、単なる美の理想像を示すだけではなく、そうなるための具体的な方法まで書かれていることです。
心構えだけでなく、具体的な方法まで説明されているため、実践しやすい点で人気があったようです。
内容は多岐にわたります。
目次を見るだけで楽しいです。
以下は目次の項目のほんの一例です。
- 面上(かお)に生ずる粉刺(にきび)を治(じ)する薬の伝
- 雀斑(そばかす)を治す薬の伝
- 虫くい歯の痛み治す薬の伝
- 顔貌(かお)の色を白うする薬方
- 髪を黒うし、光沢(つや)を出だす薬の伝
- 背の低きを高く見する伝
- 欠(あくび)を止むる法
まとめ
『都風俗化粧伝』の中には、現代でも通じる美容の知識や考え方が多く含まれています。
200年前から今日まで、化粧品やメイク法は進化し続けていますが、「美しくありたい」という気持ちは変わらないのかもしれません。
次回は、この書物の中で紹介されている具体的な内容について紹介します。
参考資料:
都風俗化粧伝 校注者 高橋雅夫、
日本の化粧の変遷100年 資生堂ビューティークリエイションセンター 図書刊行会
化粧の日本史: 美意識の移りかわり 山村博美著
江戸時代も、そして今も、人を惹きつける「美しさ」。
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