【ヘアメイクの歴史】権威とヘアメイク 〜絶対王政全盛期のルイ14世〜

ヘアメイクは人類史上、不可欠なものであることは、前回紹介した古代エジプトの例に見て取れます。
では「どうして人はヘアメイクをするのか?」
この理由はいくつかの要素に分解、整理されていますが、その一つが「権威の誇示」です。
その際たる例が、フランス国王のルイ14世の時代に見ることができます。
本日は、権威とヘアメイクの関係について紹介します。
ヘアスタイルは権威の象徴?

ルイ14世のヘアスタイル。
この豊で長い巻き毛は「ロワイヤル」と呼ばれ、権威を象徴するヘアスタイルとされていました。
ちなみにこれはかつらです。
当時、ルイ14世のかつらを作成する「かつら師」は厚遇と大変な尊敬を集めたそうです。
Louis XIV, King of France (1638-1715) (Hyacinthe Rigaud)
権威ある肌色?

メイクアップも強く権威と結びついていました。
白い肌と血色の良さを手に入れるため、ファンデーションとチークが取り入れられていました。
メイクの要素は現在と通じるものですが、当時は男性の貴族階級がこぞってメイクをしています。
まとめ
現在では、「メイクアップ=権威」という意識は、かなり薄くなっていると思います。
一方、権威は「信頼感」「力強さ」などの要素とも結びついており、これらは特にビジネスシーンで大事にしたい印象です。
ヘアメイクによる印象アップは今も昔も変わらず求められているものと言えますね。
情報ソース
・Aileen Ribeiro, Fashion and Morality: The Social Implications of Clothing in the Eighteenth Century
・Colin Jones, The Great Nation: France from Louis XV to Napoleon
・日本の化粧の変遷100年
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